“JUNKOWEB”

香川県知事が来賓、「大学準硬式最大のチャンピオンシップ」全日本選手権が開幕!

 8月22日に開幕した文部科学大臣杯第74回全日本選手権。新型コロナウイルスの影響などやはり学生野球には向かい風が多くある中、準硬式野球の日本一を決める全日本選手権を開催できるに至った。この開催はひとえに主管地区の四国地区の学生委員並びに理事の方々のご尽力あってのことであり、ささやかであるがこの場で最上級の感謝の気持ちを伝えたい。

さて今回は全日本大学準硬式野球連盟学生委員として参加した筆者が、全日本選手権の開会式の模様をお伝えする。

私が読者の方にお伝えしたいのは準硬式野球とは言えど、そのスケールは大きいということ、この一点に尽きる。

 我々が到着した後、某有名大型LLクラスのミニバンの公用車から颯爽と現れたのは香川県知事と高松市長だ。準硬式野球は学生主体とは言うものの、そのスケールたるや学生だけの範疇を優に超える。そこがなんとも準硬式野球の面白いところだ。

祝辞を述べた高松市長・大西秀人市長

 学生主体を謳うあまりその規模感や運営のレベル感を過小評価される節があると近時感じている。しかし私は今回の開会式を通じて胸を張って言える。「準硬式野球は決して学生の遊びなどではない。自他ともに認める正真正銘の“本格”アマチュアスポーツ」なのだ。結局のところ「準硬式野球を甘く見ないで欲しい」というのが我々の一貫する主張なのである。読者の方々には一度現地で開会式を見ていただきたいものだ。今回は、高松市市役所吹奏楽団の方々が開会式を盛り上げてくれた。「学生主体にもかかわらずコンテンツは学生以上」というこの何とも言えない心地よいパラドックスが準硬式野球にはいくつもある。筆者はそのなんとも言えない不思議な準硬式野球の魅力に見せられ、こうして記事を書き、準硬式野球の魅力を発信している。

今大会注目校の中央大学

甲子園が終わったばかりで高校野球に一区切りがつき進路や野球をやろうか、それともサークルに入ろうか迷っている球児たちも大勢いると思う。そんな人たちに筆者は声を大にしていえる。「準硬式野球は確実に高校野球とは違う世界が広がっている」。しかしそれは現場に立たないと伝えきれないというところがなんとも歯痒いところでありPR活動の肝、なのだ。全日本選手権は始まったばかり。準硬式野球の魅力を筆者の拙文の中で、この会期中に一つでも臨場感のあるものとして伝えていきたい。

 “準硬式野球の未来は読者の皆様が担っている”。準硬式野球は完成されていない可塑性のある野球であるからこそ、自分の心地いい方向に変化していくのだ。

今年の全日本選手権の火ぶたが切って落とされた。高校野球が終わっても野球ファンに休みはない。この夏、筆者と一緒に“準硬ファン”になってみませんか。

試合模様は、「全日本準硬式野球連盟」とInstagramで検索していただければすぐに見えるようにしてある。一球速報やLIVE配信も行うので一度準硬式野球を手に取り、その魅力を肌で感じてほしい。

 

(文・青山学院大学 山田力也)