昨日より開幕している、文部科学大臣杯第74回全日本大学準硬式野球選手権。本日も熱戦が繰り広げられた。改めて今大会の選手宣誓を思い返し、選手の皆様には精一杯準硬式野球を楽しんでほしいと考えている。
筆者の前回記事でも述べたが、文部科学大臣杯第74回全日本大学準硬式野球選手権の開会式は実に素晴らしいものであった。なかでも筆者が感銘を受けたのは徳島文理大学の西村和真選手(高知小津・3年)の選手宣誓だ。
支えてくれる人々に感謝を示し、その恩返しとして自分ができることについて溌剌と身の引き締まる宣誓をしてくれた。
私達は準硬式野球を支える側、ではあるが支える側もまた誰かに支えられている。理事に支えられ、協賛企業様に支えられ、準硬式野球を応援してくださる方々に支えられている。もちろんこの記事を見てくださる読者の方々にも支えられている。
我々はその支えてくださる方々に準硬式野球をもっと普及するという形で恩返しをする。選手はそのプレーで恩返しをする。学生野球とはそういうものだ。私達には社会人のような能力はない。我々の持つ精一杯の誠意でしか支えてくださる方々にお返しはできないのだ。そして引退後にも何らかの形で準硬式野球を応援することで頂いた恩は返すことができ、また循環する。そんなことを再確認させてくれる選手宣誓であったと筆者は感じた。
改めて西村選手にお礼と感謝を述べ、この素晴らしい宣誓に見合う活動をしていこうと決意した。
以下宣誓文
宣誓
私達は大学に入り、準硬式野球に出会いました。今年は野球伝来150周年であり、そのような年に全国大会という素晴らしい舞台に立てることを誇りに思います。ここに辿り着くまでの道のりは想像していた以上に厳しく、時には挫折し、時には仲間と喜びを分かち合い、大学生活の中で一番の青春を送らせていただきました。野球には感謝しかありません。この大会は、運営してくださる方々、今まで支えてくださった両親、マネージャー、そして野球に恩返しをする場だと思います。そのために私達は最高の仲間とともに、尊敬できるライバルと真剣勝負をすることに感謝し、学生らしく最後の1球まで全身全霊で戦い抜くことを誓います。
令和四年八月二十二日
選手代表徳島文理大学準硬式野球部主将
西村和真
(文・青山学院大学 山田力也)