11月13日に甲子園で行われる「全日本大学準硬式野球東西対抗日本一決定戦」の選手団が集結。兵庫県淡路市のホテルで開会式を行った。この試合は全日本大学準硬式野球連盟設立75周年を記念して、東日本、西日本から選抜された選手各25人と、学生スタッフ、審判23人が阪神甲子園球場で東西対抗戦を行う連盟初の試みだ。全国272チームの中から、文武両道であることを基準とし50人の選手を選出。この中にはコロナ禍により甲子園大会中止を経験した2020年世代の選手も含まれている。
■構想5年以上。甲子園で高校生に向けた良いPRを
5年以上の構想を経て実現化させた杉山智広大会ディレクターは、開会式で学生たちに「この大会は、日ごろ準硬式がどんな取り組みをしているかを見せる場。全力プレーをすることはもちろんですが、準硬式の広報パーソンとなって、全国の高校生に良いPRをして欲しい」と力説。選手たちは真剣な表情で決意を新たにした。
開会式のあとは、学生たちへのキャリアガイダンスを行っている(株)ガーディアンシップの講習を受講。約1時間、準硬式の経験をキャリア形成に生かし、就職活動につなげるノウハウについて実践を交えて学んだ。2泊3日の遠征では、甲子園で試合をするだけでなく地元の子どもたちとベースボール5を体験しながらの地域交流、JOCインテグリティ研修、女子野球観戦(13日午前、甲子園)なども予定されている。
東軍の日本大・中島健輔主将(3年=日大鶴ケ丘)は「とうとうこの時がきたんだなと実感が沸いてきました。すごくワクワクしているし、早く試合がしたい。勝負事なので勝ちにこだわることはもちろんですが、甲子園と言う舞台で準硬式の良さと、楽しさを伝えていきたい」。西軍の大阪経済大・大手美来主将(4年=八戸学院光星)は「今日初めて選手がそろった。ここから仲を深めて13日の本番に向かいたい。自分のウリであるバッティングを発揮して、個人的にはバックスクリーンにホームランを打ってみたい」と語った。
(文・写真/樫本ゆき)
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