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ゼロから創る九州の挑戦  史上初の「九州準硬オールスター杯」開催決定

 7月5、6日に「第1回九州準硬オールスター杯」が開催されます。2024年、全日本選手権での九州勢の躍進を受けて、準硬式野球の新たな舞台が九州で立ち上がりました。各連盟の垣根を越え、選手たちが自らの意思で動き出したこの大会。立ち上げから準備、未来への展望までを、実行委員長の福岡教育大・川原巧太郎さん(4年=春日)がレポートします。

なぜ今、九州でオールスター大会なのか?

 年々認知度が上がっている準硬式ですが、九州の熱も高まっています。
2024年、全日本選手権で九州産業大が5年ぶりの決勝進出。準優勝という快挙を達成。さらに、9ブロック大会では甲子園開催の決勝戦で初優勝という新たな歴史を刻みました。
 私は学生委員長として、九州のチームすべての試合を見届けてきましたが、どのチームにも個性と可能性があり、まさに「全国で戦える九州」だと実感しました。
 この勢いを一過性で終わらせず、さらに一歩先へ進めるには何が必要か?そう考えたとき、「九州全体でめざす新しい舞台」が必要だと感じたのです。

新大会「九州準硬オールスター杯」とは?

 そこで企画したのが、今回の「九州準硬オールスター杯」です。この大会では、九州にある5つの連盟、今大会のために作られた「4年生選抜」も参加します。
・九州六大学連盟・福岡県大学連盟・南九州地区大学連盟・長崎県大学連盟・九州医歯薬連盟・全九州4年生選抜(特別参加)
 

 各リーグから選抜された選手たちが一堂に会し、連盟対抗の真剣勝負を繰り広げます。九州は各地で優れた選手が活躍している一方で、情報格差から「選ばれる機会」が限られてしまうという現実もあります。ここが関東地区や関西地区との違いです。この大会ではその格差を、情報ネットワークの力で埋めて、選手たちのモチベーションアップを図ります。

 

「やりたい」と選手たちから声が上がった

 第1回の開催ということで不安はありましたが、声をかけると選手たちが「やりたい」と参加を表明してくれました。1年前から準備を進め、すでに「一つのチーム」として動き始めている。ここには「監督がいるから」「指示されたから」ではなく、野球が好きだから動くという、シンプルで力強い原動力があります。「やりたい」を「やろう」に変えられるのが、柔軟性の高い組織、準硬式の魅力。そのことを九州からも発信したいのです。

この大会が描く未来へ

 私たちは、この大会を「ただのイベント」では終わらせたくありません。今回は使用料のない、大学の敷地で開催しますが、いずれは有観客での球場開催を実現させます。そして、プロ野球のスカウトが来てくれる環境も作りたい。そうした未来に向けて、この第1回大会が原点になればと願っています。
 今回は㈱ガーディアンシップ様にアドバイザーとなっていただき、スポンサーを募らずにゼロから大会を開催します。「学生だけで、お金をかけずに、どこまでできるか?」の挑戦です。このたび私たちの意欲に賛同していただける、準硬式ファンの向けたクラウドファンディングを設けました。今回の挑戦を応援してくださる方には、リターン品として、大会記念Tシャツを贈らせていただきます。


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「第1回九州準硬オールスター杯」大会概要
予選リーグ:7月5日(土)/福岡大学G・久留米G決勝リーグ:7月6日(日)/西南学院大学G
■5日/予選リーグA/福岡大野球場
①10時  福岡県大学ー医歯薬大学
②12時半 全九州4年生ー①の勝者
③15時  全九州4年生ー①の敗者
■5日/予選リーグB/久留米大学藤山球場
①10時  九州六大学ー長崎県大学②12時半 南九州大学ー①の勝者
③15時  南九州大学ー①の敗者
■6日/決勝リーグ/西南学院大田尻グラウンド
①10時  予選Aの3位ー予選Bの3位
②12時半 予選Aの2位ー予選Bの2位
③15時  決勝戦


【参加大学34校】鹿児島大医学部、宮崎大医学部、熊本大、東海大九州、鹿児島大、九州産業大、九州共立大、福岡工業大、日本経済大、九州工業大、九州国際大、近畿大福岡、久留米大、九州大、福岡教育大、熊本学園大、福岡大、西南学院大医学部、産業医科大学、大分大医学部、福岡大医学部、福岡大薬学部、九州大歯学部、長崎大医学部、久留米大医学部、福岡大、久留米大、西南学院大、福岡教育大、九州大、佐賀大、長崎県立大、長崎国際大


🔗クラウドファンディング受付中(7月5日まで)
プロジェクトページはこちら
キャッチフレーズは「つながる、広がる、九州準硬式」

大会の試合経過は一球速報で配信します。決勝リーグのみ観戦可能。入場無料。
大会の詳細は、九州地区大学準硬式野球連盟 公式インスタグラム @kyusyu_junko をフォローしてご確認ください。
始まったはかりの、九州準硬式連盟の挑戦を、私たちと一緒に育てていきませんか?

(文/川原巧太郎・福岡教育大4年=春日高、九州連盟オールスター杯実行委員会)

昨年の9ブロック大会決勝戦で九州地区選抜が初優勝。甲子園優勝のシーンは感動的でした

今大会の注目選手、九州産業大・吉村航ノ介外野手(4年=香椎)

全日本大会で昨年準優勝した九州産業大。全国で上位進出する名門が九州にはあります

筆者の川原巧太郎(福岡教育大4年=春日)も、学生委員長をしながら選手としてプレー中。どちらの両立も可能なのが準硬式です