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準硬式甲子園大会が初開催。ダイバーシティの野球を甲子園で見せる

 11月14日に阪神甲子園球場で初開催される全日本大学準硬式野球東西対抗日本一決定戦。参加する選手は13日、大阪シティ信用金庫スタジアムで練習試合を行い、西日本選抜が1-0で東日本選抜に勝利した。夜は宿舎にてJOCインテグリティ教育ディレクターの上田大介氏によるインテグリティ講習を受け、スポーツ選手の道徳心を学ぶとともに、準硬式野球の魅力をどう拡げていくかについて話し合われた。

 今回、書類選考で全国から選抜された選手各25人、学生スタッフ21人は今年も2泊3日の遠征プログラムを組み、キャリアガイダンスやインテグリティ研修、小中学生との野球教室、Baseball5などを行った。これは甲子園大会が野球だけではない、人間形成と野球普及を含めた大会だということを意味している。選ばれた選手は、150キロ近い速球を持つ選手や甲子園出場選手、医学部の選手、軟式出身選手など多種多様。ダイバーシティを標ぼうする準硬式野球の形と言える。この魅力を広く知ってもらうことが、今大会の目的となっている。

 今年は雨天による中止となったが、学生たちからの強い要望で1年後の11月14日に開催されることとなった。プロフェクトチームのリーダーを務める池田有矢さん(早稲田大3年=名東)は「甲子園はみんなが高校時代、死ぬ気で目指してきた憧れの場所。人生において最大の任務となったプロジェクトリーダーという仕事を最後まで全うします」と語った。

 12時試合開始。午前中は昨年の選抜メンバーによるエキシビジョンマッチが行われるほか、ウクライナ出身留学生、中学準硬式野球部の選手の始球式などが行われる。入場無料。試合の様子は全日本大学準硬式野球連盟公式YouTubeでライブ中継される。

日比谷元樹(慶応大4年=慶應義塾)と澤野智哉(法政大4年=国士舘大)は昨年果たせなかった甲子園でのプレーに意欲を見せる

独学でグラブ修理を学んでいる徳留大咲(早稲田大2年=鶴丸)は東日本選抜でトレーナーとして参加する

五輪強化選手も受講するインテグリティ研修を真剣な眼差しで受ける選手たち

「人間力なくして競技力向上なし」。インテグリティ研修でスポーツマンシップを学び、翌日の甲子園大会に臨む(写真は東海大4年・東海新=平塚学園)

選手50人、学生スタッフ21人。学生が運営する学生のための準硬式野球。東西の選抜選手が甲子園で日本一を決める