11月13日、甲子園球場で大学準硬式野球の「東西対抗日本一決定戦」が開催される。東日本選抜VS西日本選抜の形で1試合行われる予定で、参加する選手、マネージャー、審判等は、書類選考を基準に選抜された。同球場での開催は連盟初の試み。
大会ディレクターの杉山智広理事(日大三―日本大、現コーチ)は、「もう一度真剣に甲子園を目指せる環境があったら、多くの野球人は心が踊るのではないかと思います。ドキドキワクワクできる大会をつくっていきたい」と熱い思いを語った。
甲子園で開催する理由として、準硬式野球の認知度向上を図る狙いがある。全日本大学準硬式野球連盟によると、2019年までは、全国約270校、登録会員数は1万人を超えていたが、コロナ禍による大学内での新入部員勧誘の自粛、課題活動の制限、大会の中止などもあり、登録者減少傾向にある。
入場料を取っていない準硬式連盟の新しいチャレンジとして、今回の東西対抗戦をきっかけにクラウドファンディングを開設することになった。目標金額は100万円で、支援金は今年度実施する大会の運営費及び広報活動費として利用される。返礼品として、10月発刊予定(非売品)の「準硬式ガイドブック」が支援者に贈られる。同クラウドファンディングの募集期間は、11月30日まで。同連盟で学生委員長を務める岡山大・西椋生(3年=向陽)は、「このクラウドファンディングが成功することで、準硬式野球は益々発展していくと思います。皆さんの力を借りながら準硬式野球の魅力をもっと伝えていきたい」と力を込めて話した。
開設8日後の10月19日時点で既に目標の100万円は達成しているが、“準硬ファン”拡大のためにも同連盟は更なる支援を呼びかけている。甲子園大会、クラウドファンディングなど前例のない取り組みに学生たちが挑戦している。学生たちの熱意が全国に届き、準硬式野球が更に拡がっていくことを願いたい。
(文・編集部)
クラウドファンディングはこちらから↓readyfor.jp
(文・編集部)