11月21日、阪神甲子園球場にて「三機サービス杯 全日本大学準硬式野球 東西対抗日本一決定戦」が行われ、東日本選抜が3-0で勝利し連覇を果たした。この大会は全日本大学準硬式野球連盟が2022年からスタート。第1回は降雨で開会式のみとなったが、今年2年連続で開催できた(入場無料)。
この大会は準硬式野球のPRに加え、性別や経験歴を問わず、文系理系医歯薬系のどんな学部の学生にも甲子園を目指せる場として約1万人の登録選手から公募。高校時代に地方大会で負けた選手、軟式出身の選手、甲子園のベンチ入りが果たせなかった選手、ケガや病気に苦しんだ選手が挑戦する「頂上決戦」となっている。選手だけでなく審判、ボールパーソン、トレーナー、運営、営業、広報すべて学生が行っていることが特徴だ。学生委員のプロジェクトリーダー・鈴置結希奈さん(大阪教育大3年=四条畷)は「数あるスポーツの中で、準硬式野球を選んだことを誇りに思っています。今後も発展を続け、選手・スタッフの夢をかなえるものとして準硬式野球が今後も愛されることを願っています」と挨拶した。
今年は準硬式3大全国大会のひとつ「第42回全日本大学9ブロック対抗準硬式野球大会」の決勝戦も午後に行われ、史上初の2大会決勝同時開催となった。試合は全九州選抜が5-3で全関西選抜に勝利し、8大会ぶりの優勝を果たした。
鈴木眞雄会長は「ここにいる全部が大学生です。学生だけで大会運営ができることを見事に証明してくれました。『誰でも目指せる準硬式日本一』。この甲子園のように100年続く準硬式を目指します」と話し、来場者やクラウドファンディング協力者、支援するすべてのサポーターに感謝を述べた。「自己実現ができる大学野球」として、連盟では今後も準硬式野球の魅力と価値を発信していく。
文・写真╱樫本ゆき