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【後編】気になる!準硬式野球部の就活事情!準硬式のリアルvol.4

 こんにちは。JUNKO WEB学生ライターの山田力也(青山学院大・新4年)です。大学生活は早いもので、あっという間に就活の時期。前編では同じ就活真っ最中の同世代の準硬式野球部に所属する学生達と座談会を行い、「準硬式野球部」ならではの、就活エピソードを話し合いました。今回は、今年の春から新社会人の先輩に、就活についてのアドバイスをもらいました。就活で悩む大学生、準硬式野球部員は、ぜひ参考にしてみてください。前編はこちら

出席者
山田力也:青山学院大・新4年
D先輩:23卒・4月から金融業界に就職予定

 

D先輩は、なぜ準硬式野球のことを就活で使おうと思ったのですか?

準硬式野球くらいしか話すことが無かったので(笑)。本当のところでは、論理的思考力のエピソードが欲しかったからですかね。あとは自分の受ける業界に迎合した形になります。チームワークが求められる業界や論理的思考が求められる業界があると私は思っているので、そこに合わせたエピソードを用意した形です。ただこれは“本音の話”であって建前では、流れは逆ですね。こんな経験をしてきたからこの業界を目指しました、というのが実際の伝え方になるのでしょうね。

なるほど。準硬式野球が就活に強いところはどこだと思いますか?

『学生が考えて活動できる+チームスポーツ』である点だと思います。しかもアルバイトなどやりたいことをやりながらできるのは“強い”のではないでしょうか。

ただ体育会系とはいえど強くなるためには筋トレして、練習して、といった肉体的アプローチが行われ就職した後に活かされる場面が無いため就活ではあまり意味がないと解釈できますが。

単純に体を鍛えることだってPDCAサイクルだと私は考えます。もちろん仰っていることは分かりますが、まず『なぜその練習をしたのか』というところには思考プロセスがあります。加えてただ筋トレをするだけではすぐに怪我をすると思います。強化するスキルは就職をしてから全く使わなくとも、思考のプロセスは重要だと私は思います。

なるほど。もう少し、準硬式野球に限った強さを教えていただけますか?

一つは体育会であるということも強みですね、ネームバリューとかそういった表面的なものではなくて、真剣に活動しないといけないという足枷(あしかせ)みたいなイメージですかね。それは面接官にも伝わると思っています。体育会に入ったからにはと息巻いている方もいますし、真剣にやらないといけないという側面がかなりあります。加えて『準硬式野球固有の強み』で申し上げますと、“マイナーであること”かもしれません。マイナーであるから硬式野球とは違って大学がグラウンドを用意してくれないことも当たり前のようにありますし、グラウンドの確保や練習時間の確保といった面での環境が劣悪だからこそ考えて活動しないと結果が出ないと思います。何をするにしても考えないと野球が出来ない、勝てない、となると否が応でも考えるしかないです。

準硬式野球は硬式野球や高校野球に比べて“緩い”雰囲気で活動を行う大学もあります。そのような大学は就活では使えないのでしょうか?

それについては全くそのような心配には及ばないと思います。その理由は2点あります。1点目は熱量に差はあっても勉強やアルバイトをこなしながら野球を続ける選択をしたというのは一定程度評価されると思います。2点目は短い時間や活動の本格的如何に関わらず、その中で結果を出せたなら、練習時間や環境が整っている硬式野球や高校野球より評価されうると思いますよ。ただ目的意識だけは持っていないといけないかもしれません。しかも、活動内容の本格さをしつこく聞いて、本格的じゃないから評価しないなどという面接官に私は出会ったことはありません。

今後、準硬式野球が就活に“強い”というブランディングを得るためどのような施策が効果的なのでしょうか?

“過程”を大切にしてもらう、“過程”をPRするというところでしょうか。正直なところ、就活に強い体育会など存在しないと思っていて、体育会で思考回数が多い方がたくさんいるので、いつの間にかその中間が抜け落ちて『体育会の学生は就活に強い』などといったプロパガンダなのか、安心したいための思い込みなのか、そのような考えが蔓延していると思います。はっきりと語弊を恐れずに言うと準硬式野球部が就活に強いというのは嘘だと思います。ただ就活に役立つ思考をする機会は山ほどあるということだと思います。自分で考える癖がつき、考える力が身につくからその結果必然的に就活に強くなるというだけです。

最後になりますが、準硬式野球の可能性についてお話をお聞かせください。

シビアな話で言うと、サークルで考えて活動された方は考えていない準硬式野球部員よりも強いと言えるでしょう。それが現実でということをお伝えしたい反面、行動を説明できるようになればかなり就活では“強い”と言われる人間になれるのではないでしょうか。同じ能力の人間がいて、考えている人間と考えていない人間どちらを採用するかは面接官の立場に立てば明白です。ただ準硬式野球には良くも悪くも思考を求められる機会が非常に多いです。それを上手に自分のために使ってください。

いかがでしたでしょうか?準硬式野球部OBのみなさん!「準硬式野球」について聞かれた時、みなさんはどう答えていましたか?ぜひ、下記のGoogleフォームから教えてください!

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