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高校軟式2連覇の同志社大エース・佐伯。 4強で敗れるも「準硬式を軟式球児の選択に」

 大学準硬式最大のチャンピオンシップ「文部科学大臣杯第74回全日本大学準硬式野球選手権大会」は8月26日、レクザムスタジアムで準決勝2試合が行われ、大阪経済大が2年連続、日本大が2015年以来、7年ぶりに決勝進出を果たした。大経大は3回表、2点ビハインドの無死一、三塁から3番岩崎魁起(4年=三田西陵)の犠飛で同点。5番津島良丞(4年=大塚)内野安打で勝ち越ししこの回一挙に5点を奪う。同大は投手4人の継投で勝機を狙ったが6回にミスが出てさらに失点し、流れを変えることはできなかった。今大会3試合目の先発となった大経大・春野球志(4年=尽誠学園)は「今日はコントロールを意識して投げた。関西同士の対戦でデータの読み合いになったが、とにかく投げるしかないと思い腕を振った。今年は投手が6人いて、自分も最後の全日本なので連覇を果たしたい」と話し、4年間ライバルとして投げ合った同志社大・佐伯奨哉(4年=中京)に対して「うちはスピードある球を投げる投手がいないので、コントロール重視で対抗した。球が速くて最高の投手」と称賛した。

敗れはしたが、威力ある130キロ後半の直球で真っ向勝負した同志社大・佐伯奨哉

先発6回、6安打3失点されながらも試合を作った大経大・春野球志

■「最後は気持ちをぶつけて、三振を取った」同志社大・佐伯
 中央大に初戦負けを喫した夏から1年。同大・佐伯はレベルアップした姿で全国の舞台に帰ってきた。「去年の敗戦から、直球の質とコントロールをもう一度磨き、全員で優勝に向けて努力してきた。4強で負けてしまいましたが、最後は気持ちをぶつけて三振を取りに行きました。涙はなく、やり切れました」と晴れやかな表情で話した。今大会は1回戦(九産大戦)で6安打1失点の好投。準々決勝(法政大戦)は3安打、7奪三振の完封と、抜群の安定感を見せていた。準決勝も4番手として6回途中からリリーフで好投し、味方の逆転を信じた。2017年以来のV奪還は、後輩たちに託すことになる。
「ちょうどいま、明石で高校野球軟式の全国大会がやっていて母校も勝ちあがっている。自分は軟式野球から準硬式に進み、レベルアップすることでプロ野球への夢をかなえようと思っていました。結局は一般企業への就職を選びましたが、軟式野球部の高校生も準硬式を高いレベルだと思わずにぜひ挑戦して、自分を成長させてほしいと思います」と、進路選択の一つとして準硬式を薦めた。

プロ野球選手も輩出し、全国制覇6回の実績を誇る同志社大。最後まで攻めの姿勢を貫いた

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