
準硬式野球のトッププレーヤーたちが、海を越える。 全日本大学準硬式野球連盟(JBA)は、国際交流と若手人材育成を目的に「2025 台日大学友好親善野球大会」へ全日本選抜チームを派遣。全国から選ばれた精鋭26人が、台湾の国内1部レベルの大学を相手に、硬式球で4試合の交流戦に臨みます。12月15日から20日までの6日間。嘉義、高雄、台北を舞台に、準硬式の可能性と日本の大学野球文化を世界へ発信します。
選手、学生スタッフら34名が台湾へ出発
全日本大学準硬式野球連盟(JBA)は、国際交流の推進と若手人材の育成を最大の目的とし、「2025 台日大学友好親善野球大会」に全日本選抜チームを派遣します。日程は12月15日から20日(土)までの5泊6日。嘉義市、高雄市、台北市を訪問する国際交流事業です。
今回の日本代表は、松岡弘記団長(愛知大学)、山田義則総務(慶応義塾大学)、吉本央監督(立教大学)、芳田茂樹コーチ(大手前大学)をはじめ、学生の主務、MG、トレーナーを含めた総勢34名で構成されています。選手は全国の大学から実力で選抜された26名(投手8名、捕手3名、内野手10名、外野手5名)。嘉義市棒球場と高雄市立徳棒球場で、計4試合の交流試合に臨みます。試合球は硬式。準硬式チームは低反発バット(金属)を使用します。
■対戦大学
16日/嘉義市立棒球場
国立嘉義大学(嘉義市)
私立中華科技大学(台北市)
17日/高雄市立徳棒球場(ライド・ベースボール・スタジアム)
私立台鋼科技大学(高雄市)
私立崑山科技大学(台南市)
*試合結果は一球速報で配信しますhttps://baseball.omyutech.com/CupHomePageMain.action?cupId=20250011452
準硬式オールジャパンは逸材ぞろい
今回のメンバーは全国大会や地区大会で活躍した優秀選手26人が選ばれました。夏の選手権で13年ぶりの連覇を達成した中央大学からは6名が選出。新チームのエース・三浦凌輔(3年=能代松陽)、東都リーグNO・1捕手の岡部匡十(3年=佐賀商)の「日本一バッテリー」や、選手権で打率.421を残した4番山口剛大(3=大崎)、同じく打率.333で春夏甲子園出場した5番岩井大和(4年=東海大菅生)、好守の遊撃手村田慶二(3年=大崎)。花巻東の帝王学を土台に中大連覇をけん引した相野七音主将(4年)が、主将として26人を束ねます。
投手は8年ぶりの選手権出場で準優勝した立教大学・三浦隼太郎(3年=札幌国際情報)や、関東選抜で9ブロック大会決勝、甲子園で143キロを計測した専修大学・竹村健太(4年・星稜)、同じく甲子園で九州選抜として完璧なリリーフを見せた福岡大学・原田陽太(3年=華陵)に注目。西日本からは、福岡ソフトバンクホークス入団の中央大学・大山北斗(現4年)と選手権準決勝で互角に投げ合った同志社大学・谷本忠之(3年=中京)や、リーグ7連覇の京都産業大学のエース・升田陽大(4年=愛知)、甲子園大会で左前打と同点ホームスチールを決めた金沢医科大学・長森大将(5年・福岡大大濠)など、多士済々な顔ぶれが揃いました。

3試合2先発15回2/3を1失点、17奪三振の活躍を見せた

日本代表に選出された
この遠征の目的は、単に試合の勝敗を争うことではありません。グローバル社会化の進展に対応し、国際社会に積極的に関わり、野球を通じて国際的に活躍できる学生に、なるための体験機会を提供することにあります。
全日本大学準硬式野球連盟は、国際交流として全日本選抜チームを結成し、海外で友好親善交流試合を行う活動をこれまで3年ごとに実施してきました。今回の台湾遠征は、関西地区連盟の主導により、野球で深いつながりのある隣国・台湾が選ばれました。
言葉の通じない相手と野球を通じた文化交流
松岡団長は「海外遠征の意義として、異文化を知って学び、理解を深めること、日本と異なる野球文化や技術を知り現地大学生と友好関係を築くこと、そして言葉が通じなくても野球を通して現地の子供たちと心で触れ合い上手になってもらうことを挙げています。選抜された学生は、日の丸を背負っていることを忘れず、常に高い意識と貪欲に学ぶ姿勢を持って有意義な遠征にしてほしい」と期待します。
主将を務める相野は「日本とは違う文化や価値観に触れ、現地で出会う人々から1つでも多くの学びを得たい。4試合勝ちます」と力強く意気込んでいます。
「可能性、ひろがる。JUNKO」。
一球速報や当サイトを通じ、現地での活動にご注目ください。

▷全日本大学準硬式野球連盟(JBA)ホームページ
2025 台日大学友好親善野球大会 開催概要 – JBA 全日本大学準硬式野球連盟
(取材・文/樫本ゆき)