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医学部の強みを活かして一部残留へ 山形大学医学部準硬式野球部

今回は、4月9日より開幕する令和4年度春季リーグ戦で新たに一部に昇格する山形大学医学部を紹介する。山形大学医学部(以下、山大医)は、前年度行われた秋季リーグ戦で全勝優勝し、その後行われた一部二部入れ替え戦では東北大学医学部に11対0の6回コールド勝ちを収め、一部昇格を決めた。

 

一部昇格を決めた要因
一部昇格ができた要因として主将である横山健吾(3年・山形東高校出身)は、金原、齋の二枚看板を中心に投手陣が安定していたことと、チーム全体の得点力が格段に上がったことの二つを挙げている。特に齋凌矢(5年・仙台第一高出身)は、防御率0.00という数字を残し投手陣を牽引した。打線を見ると、金原広汰(5年・仙台第一高出身)及び尾形季洋(3年・仙台第二高出身)が打率.500を残し、この二人を中心に4試合で46点の強力打線を形成した。投打において中心となる選手が躍動したことから、圧倒的な成績で一部昇格を決めたといえる。

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齋凌矢(5年・仙台第一高出身)

山形大学医学部の実態
現在、山大医は平日火、水、木に3時間程度、休日は主に土曜日に練習を行っており週に4日程度活動を行っている。また、解剖学的知識を生かした筋力トレーニングや怪我の予防や怪我した際の処置等など医学部ならではの強みも活かしている。練習をサポートするマネージャーの方々は、選手たちを「普段は学校の勉強やテスト、実習などで忙しいながらも、部活中は楽しみながら全員で士気を高め合い、切磋琢磨して練習に励んでいます。普段も部活中も選手同士の仲の良さが垣間見えます。和気藹々としながらも真剣にやることはやり、メリハリをつけて部活に取り組んでいるのが印象的です。」と語っており、これらの点も強さの要因ともいえるだろう。

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金原広汰(5年・仙台第一高出身)

春季リーグ戦への意気込み
4月9日より開幕する春季リーグ戦で、主将の横山健吾(3年・山形東高校出身)は、「春リーグではまず残留出来るように一戦一戦頑張ります。強豪チームには素晴らしい選手が沢山いますが、チーム力で対抗していきたいと思います。」と述べており、まずは残留することを目指し戦う。昨春優勝の東北学院大、昨秋優勝の仙台大、新進気鋭の青森大など強豪ひしめく一部リーグで山大医がどのような戦いぶりを見せるのか目が離せない。

 

文:佐々木陽矢(3年・東北学院大学)