
8月に石川県で開催される文部科学大臣杯 第78回全日本大学準硬式野球選手権大会。関西六大学連盟所属の立命館大学は、今春のリーグ戦を制し、さらに関西選手権でも優勝。関西王者として堂々の全日本大会第一代表の座を勝ち取った。
今季は安定した戦いぶりで関西を制覇した強さの秘密や全国大会への思いについて、主将・安住元輝選手(4年・明徳義塾)に話を伺った。(写真は安住元輝選手)
「全員で勝つ」――高い守備力と一体感が武器
安住主将が挙げた今年のチームの強みは、「多彩な投手陣を中心とした高い守備力」だ。
「攻撃では、どの打順からでもチャンスをつくることができ、限られた好機を確実にものにする勝負強さで接戦を勝ち抜いてきました。また、選手一人ひとりが自分の役割を全うし、チームの勝利のために全力を尽くす、一体感のあるチームです」
堅実な守備と勝負どころでの集中力を武器に、数々の接戦をものにしてきた立命館大学。全国の舞台でも、その「全員野球」に注目したい。
注目選手は奥田将太投手(4年=明星)
安住主将が注目選手として名前を挙げたのは、4年生投手の奥田将太選手(4年=明星)。身長170cm、体重70kgと決して大柄ではないが、マウンドに立てば存在感は抜群。最速135km/hの直球は球速以上の伸びと変化で打者を翻弄し、的を絞らせない投球が持ち味だ。
さらに、野球だけでなく学業にも励み、卒業後は誰もが知る大手企業への技術職としての就職も決まっている。「文武両道」ならぬ「投工両道」を体現する存在として、全国大会でもチームを支える活躍が期待される。社会人になる前にもうひと花。優勝という最高の土産話を携え、胸を張って入社式へ乗り込みたい。

金沢の魅力
全国大会の開催地・金沢について尋ねると、安住主将は「新鮮な海鮮や兼六園など、金沢ならではの食や文化に触れたい」と答えた。
また、「チームの絆をさらに深めることはもちろん、全国から集まる他大学の選手とも積極的に交流し、全国大会ならではの貴重な経験と思い出をつくりたい」と、大会そのものを楽しみにしている様子もうかがえた。
歴史を塗り替える、日本一への挑戦
創部以来、立命館大学は全日本大学準硬式野球選手権大会で頂点に立ったことはない。
「立命館大学準硬式野球部の歴史を塗り替えるべく、日頃から応援してくださるすべての方々への感謝を胸に、そしてOB・OGの方々がつないできた想いを力に変えて、悲願の日本一を必ず成し遂げます」
関西王者として臨む今大会。悲願の初優勝を目指し、立命館大学が石川の地で新たな歴史に挑む。

文・同志社大学 小川蒼空(3年=同志社国際)