
6月5日から10日にかけて開催された令和8年度北海道地区大学準硬式野球春季1部リーグ戦で、 北海学園大が4勝1分の成績で優勝を果たした。大会は北海学園大を含む全6校による総当たり戦で行われた。
北海学園大は初戦を引き分けでスタート。優勝争いを考えれば決して楽な船出ではなかったが、チームはここから真価を発揮する。投打が噛み合いその後の4試合を全て勝利。終わってみれば4勝1分の無敗で頂点に立った。 今大会の北海学園大は、苦しい場面でも粘り強く戦い抜く姿勢が光った。初戦を勝ちきれなかった悔しさを糧に、試合を重ねるごとにチームの結束力を高めていった。投手陣は安定した試合運びをみせ、打線もここぞという場面で得点を重ねるなど、攻守両面で高い完成度を示した。
主将・門馬が語る優勝の要因「守備で流れを渡さなかった」
接戦が続いた今大会。それでも最後まで主導権を渡さず、無敗優勝を成し遂げられた背景には、堅実な守備があった。主将の門馬七翔(3年=北海学園札幌)は、優勝の最大の要因として守備力を挙げる。
「他のチームに比べて守備のミスが少なく、自分たちのミスで相手に流れを渡すことがほとんどありませんでした。ピッチャーがランナーをためてしまった場面でも、守備でカバーすることができていました」
初戦こそ引き分けたものの、その後は4連勝。苦しい試合をものにできた理由は、グラウンドに立つ選手だけの力ではなかったという。門馬は、キャプテンとしてベンチを含めた「全員で戦う」姿勢を大切にしてきた。
目標に掲げるのは全国ベスト4。その先にある景色を見据え、主将は力強く意気込みを語った。
「チームの攻守全ての底力を上げて、誰が出ても勝てるチームにしていきたいです。全国ベスト4を目標に、チーム全員で一丸となって戦ってきます。応援よろしくお願いします」
大会MVP・秋元、攻守で存在感「チーム全員で勝ち取った1点」
攻守で存在感を放ち、大会MVPに選ばれた秋元颯希(2年=文教大学附属)。数々の好プレーの中でも、最も印象に残っている場面として挙げたのは、第1戦・北星学園大学戦の9回に決めたスクイズだった。

「直前に同点に追いつき、あと1点がどうしても欲しかった場面で、自分の役割を果たして勝ち越し点を奪うことができました」
試合は引き分けに終わったものの、その1点には特別な思いがあった。
「代打で出場してくれた選手たちが同点に追いついてくれて、キャプテンがスクイズのサインを出してくれました。チーム全員で勝ち取りにいった1点だったので、とても印象に残っています」
大会MVPという結果の裏には、打撃が思うようにいかない中でも、自らの役割を見失わなかった姿勢があった。前半は打撃で苦しみながらも、守備でチームに貢献することを最優先に考えたという。
「大会前は特に守備に重きを置いて練習していました。ショートというポジションを任されている以上、自分が守備を引っ張っていくという気持ちは人一倍持っていました」

北海道王者として臨む全国大会。チャレンジャーとして挑む姿勢を忘れず、北海道代表の誇りを胸に全国の舞台へ向かう。堅守を武器に北海道王者となったチームが、全国の舞台でどのような戦いを見せるのか注目が集まる。
文・北海学園大学 青山康祐(3年=札幌開成)