
8月に大阪府で行われる第78回全日本大学準硬式野球選手権大会に出場する東海地区代表3校が決定した。東海地区では、「東海選手権大会優勝校」「春季リーグ戦優勝校」「全日本大会代表決定戦優勝校」の3校に全日本選手権への出場権が与えられる。
今季は東海選手権大会、春季リーグ戦ともに中京大が優勝。そのため、春季リーグ戦の出場枠は繰り上がりとなり名古屋商科大が出場権を獲得した。また、全日本大会代表決定戦では名城大学が優勝。これにより、中京大、名古屋商科大、名城大の3校が東海地区代表として全国の舞台へ挑むこととなった。
全国制覇を目指す東海地区代表3校の主将に、各大会の振り返りと全日本選手権への意気込みを伺った。また、チームを支える注目選手も紹介する。
中京大 主将 加藤匠翔(4年=至学館)
東海選手権大会では打線が好調で、チーム全体でつなぐ野球を展開できたことが優勝につながった。全日本選手権への出場権を獲得できた一方で、チームとしての課題も見つかった大会となった。良かった部分を継続しながら課題を改善し、全国の舞台でも勝ち進めるよう準備を進めていく。
全国の舞台で『尽くす』
「私たちは全日本選手権優勝という目標に向かい、仲間のため、チームのために自分ができることを尽くしてきました。支えてくださる方々への感謝を忘れず、一球一球に全力を注ぎ、最後まで諦めることなく戦います。これまで積み重ねてきた努力と仲間を信じ、中京大学らしい全員野球を貫きます。全国の舞台で『尽くす』を体現し、日本一を勝ち取ります」

注目選手:佐野圭(4年=中京大中京)
東海地区学生委員長を務めるなど責任感が強く、周囲からの信頼も厚い佐野選手。しかし実は緊張しやすい一面もあり、試合前には手に「人」の字を書いて飲み込むルーティンを欠かさない。そんな佐野選手には最強の応援団がいる。それは観戦に訪れる母だ。母が球場に来ると驚異的な打率を残すという噂もあり、まさに“親孝行バッター”。全日本の舞台でも、大きな声援を背に快音を響かせる姿に期待したい。

名古屋商科大 主将 三木滉大(3年=福井工大福井)
昨年はあと一歩のところで全日本選手権出場を逃し、悔しい思いを経験した。その悔しさを糧にチーム一丸となって取り組み、リーグ戦優勝こそ逃したものの、全日本選手権への出場権を獲得することができた。投手陣は安定した力を発揮した一方で、打撃面では打線のつながりを欠き、得点力不足という課題も残った。全国大会までに課題を克服し、さらに勢いのあるチームへと成長を遂げたい。
泥臭く粘り強い野球で
「5年ぶりの出場となり、今のチームでは誰も経験したことのない舞台ですが、『平凡だろうと変わらず』をテーマに頂点を目指します。チーム一丸となって勝利にこだわり、日々の当たり前を積み重ねながら至高の領域へ到達したいと思います。これまで支えてくださった方々への感謝を胸に、名商らしい泥臭く粘り強い野球で結果を残します。応援よろしくお願いいたします」

注目選手:松木隆盛(4年=安城学園)
5年ぶりの全日本選手権出場となる名古屋商科大。その思いを象徴する存在が松木選手だ。本人は「5年分のエネルギーをぶつけます。あげるのはフライではなく、気分と調子と唐揚げだけです」とコメント。持ち前の明るさでチームを盛り上げるムードメーカーでありながら、勝負どころでは頼れる存在。全国の舞台での活躍に注目だ。

名城大 主将 朝夷名樹(4年=豊川)
多くの方々の支えを力に変え、全日本大会代表決定戦を優勝という最高の形で終えることができた。全日本選手権ではさらに成長した姿を見せられるよう、チーム一丸となって準備を進めている。
過去最高成績を目指して
「4年連続で全日本選手権大会に出場できることを大変嬉しく思います。支えてくださる方々への感謝を胸に、今年は過去最高成績を目指して一戦必勝で挑みます。ご声援のほどよろしくお願いいたします」

注目選手:大江空太郎(4年=名古屋国際)
4年目にして才能が開花した遅咲きの天才打者。春季リーグ戦では打率.522を記録し、首位打者のタイトルを獲得した。好調のバロメーターは「キャッチャーの後ろからどれだけボールが見えるか」という独特の感覚。高い打撃技術と勝負強さを兼ね備えた強打者だ。一方で、「あまり注目されすぎると少し緊張してしまう」と照れ笑いを浮かべる一面も。全国の舞台で豪快な打撃を披露してくれることだろう。

東海地区代表として全国の舞台へ挑む中京大、名古屋商科大、名城大。それぞれが異なる道のりを経てつかみ取った全日本選手権への切符。その先にある日本一を目指し、東海の誇りを胸に戦う3校の活躍に期待したい。
文・愛知大学 大井陽斗(4年=刈谷北)
中京大学 中野結蘭(2年=豊橋南)