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「準硬式からNPBへ」。日大150キロ右腕コンビにプロ5球団が熱視線

 今年の大学準硬式野球界で最も熱い注目を浴びているのが、日本大学の「150キロコンビ」こと、竹川葉流(たけかわ・はる=4年・都立江戸川)首藤玄大(しゅとう・げんと=4年・日大豊山)です。スポーツニッポンの記事によると、東都大学1部、春季リーグ戦の初戦、4月9日の国士館大戦(S&D昭島スタジアム)には巨人、阪神、広島、楽天、西武のスカウトが集結。日大の練習には、メジャーリーグ(MLB)のスカウトまでもが視察に訪れたとのこと。準硬式としては異例の事態を巻き起こしています。

▷参考記事
巨人、阪神、広島…準硬式野球に異例の5球団スカウト集結!MLB球団も注目「日大150キロコンビ」快投 - スポニチ Sponichi Annex 野球

昨年11月、夢だった甲子園のマウンドを踏んだ(左から)竹川投手と首藤投手

竹川葉流は都立の星から最速152キロの守護神へ

 最速152キロを誇る竹川投手は、都立江戸川高校の出身。中学時代は軟式のクラブチームで「野球を楽しくやろう」という思いでプレーし、2年生から投手に転向しました。日大進学時は硬式で続けることは難しいと考えていましたが、サークル紹介で準硬式に出会ったことを「運命」と振り返ります。

 大学では食事面を徹底し、昼は自炊、夜は母の協力を得てバランスを重視した食生活に切り替えました。3年秋の東洋大学戦で152キロを計測した際には「肩が前へ持っていかれるような感覚」を鮮明に覚えていると語っています。昨秋11月の甲子園大会でも149キロをマークした彼は、落差の大きいフォークを武器に、将来はNPBでの活躍と155キロという準硬式最速記録の更新を目標に掲げています。

リリーフ登板した甲子園で最速には及ばなかったのもの、149キロを計測した竹川投手

首藤玄大は怪我を乗り越え、精密なコントロールを誇る150キロ右腕

 一方、日大豊山高校出身の首藤投手は、最速150キロの直球と、スライダー、スプリットを丁寧に投げ分ける制球力が持ち味です。中学時代は3学年で10人という少人数の野球部で、他校との合同チームを経験しました。高校では内野手として入学しましたが、肩の強さを買われて1年秋から本格的に投手を始めました。

 大学2年を前に膝の手術という大きな挫折を経験しましたが、8〜9ヶ月のリハビリ期間に「怪我をしない体づくり」を一から学び直したことが、現在の飛躍に繋がっています。3年秋のリーグ最終戦で悲願の150キロに到達。2026年春季リーグ戦初戦では7回1安打10奪三振無失点という圧倒的な投球を見せ、スカウト陣からも「制球力の良さ」「馬力がある」と高い評価を受けました。竹川投手とともに選抜された甲子園大会では、東日本選抜チームの先発投手を務めました。卒業後はNPB入り、または社会人野球での都市対抗出場を目指しています。

東日本選抜メンバーとして甲子園大会の先発を務めた首藤投手

二人は言う「準硬式で可能性が広がった」

 二人は互いを「良きライバル」と認め合っています。竹川投手は、入部以来常に先を行っていた首藤投手に「勝たないといけない」と強い意識を持ち、首藤投手もまた、先に150キロを出した竹川投手の存在が大きな刺激になったと語ります。

 
 彼らは高校生に向けて「準硬式という世界でもこれだけの飛躍ができる可能性がある」というメッセージを発信しています。

 かつて実績がなかった選手や、一度は硬式を諦めた選手でも、自ら考え、努力を継続することで甲子園やプロのスカウトが集まる舞台に立てる――。
日大の150キロコンビは、その「可能性」を自らの投球で証明し続けています。


(編集部)