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壁を越えるのは、いつも若者だ。JUNKO BLAZE5の大学生が挑んだ、Baseball5関東予選の疾走記録

 2025年11月23日、準硬式野球界にとって新たな挑戦となる「Baseball5」の戦いが幕を開けました。関東地区大学準硬式野球連盟の学生たちも積極的に参戦しています。第3回Baseball5日本選手権関東予選は21チームが参加。大学準硬式野球連盟代表として挑んだ JUNKO BLAZE5 は結成2ヶ月で大健闘。「野球普及」をこの角度から挑む学生執筆のレポートです。

ユースオリンピック正式種目・BASEBALL5の世界拡大

 2025年11月23日、準硬式野球界にとって新たな挑戦となる「Baseball5」の戦いが幕を開けた。
 ユースオリンピックの正式種目として世界的に注目が高まるBaseball5は、男女混合で行われる新時代のダイヤモンドスポーツ。その波は準硬式野球界にも確実に広がりつつあり、今年の第3回Baseball5日本選手権関東予選でも、積極的な取り組みが光った。

  今大会には関東予選に21チームが参戦。5(6)チームごとのブロックに分かれ、総当たり戦で競い合う形式だ。各試合は5イニング制の2セットで実施され、セットごとに勝ち点が付与される独特のレギュレーションが、より戦略性の高い一戦を生み出している。

 予選初日に姿を現したのは、関東地区大学準硬式野球連盟を代表して出場する JUNKO BLAZE5。大会の開幕を勢いづけるかのように熱戦を展開し、会場を沸かせた。なお、この関東予選は全2日程で行われ、11月30日には同じく連盟代表チームの JUNKO Bloom が登場する予定だ。

対戦相手は、市船野球部の現役保護者や、東大準硬OBなど

 JUNKO BLAZE5の初陣は、市立船橋高校の現役球児の保護者を中心に結成された「市船ファミリー」との一戦となった。

 1セット目は序盤から打線が爆発。巧みなつなぎと果敢な走塁で主導権を握り、5回までに17得点を奪取した。守備でも安定した連携を見せ、相手の攻撃を2失点に抑え込む盤石の内容。危なげなく勝ち点3を積み上げた。続く2セット目は、出場選手が女子学生中心となり、1セット目とは異なる構成で挑む展開に。序盤はミスが重なり失点する場面もあったが、そこからがBLAZE5の真骨頂。中盤以降、粘り強く打線をつなげ、しぶとく加点。最終的には8–6で振り切り、競り合いを制した。結果は2セット連取のストレート勝ち。市船ファミリーを相手に確実に勝ち点6を積み上げ、初戦として申し分のないスタートを切った。

 第2戦は、東京大学準硬式野球部のOBで構成された「東大準硬OB」との一戦。1セット目は初戦同様、序盤から打線が冴え渡り、5回までに8得点を奪取。男子学生の堅実な守備も光り、相手の反撃を2失点に抑えて勝ち点3を加えた。2セット目は相手の粘りを受けて同点に追いつかれる場面が続く苦しい展開。しかし、終盤に執念の加点で再び主導権を握り、8–5で逃げ切り勝利。2セット合計で勝ち点6を手にし、ここまでの2試合で勝ち点12。同率首位に躍り出た。

強豪チーム・Spirit Bondsとの試合前の様子

 

そして迎えた“鬼門”の第3戦。相手は昨年全国ベスト4の強豪「Spirit Bonds」。1セット目は立ち上がりから相手打線の強烈な打球に押され、1回表だけで11失点。反撃の糸口をつかみたい攻撃陣も、相手守備の堅さの前に沈黙が続いた。それでも2回表の守備では吉本(3年/帝京大学)がファインプレーを披露し、初めてスコアボードに「0」を刻む好守で流れを引き寄せる。その勢いで1点を返したものの、以降も相手の攻撃を止め切れず1–15で敗戦。続く2セット目も相手の勢いに呑まれ、失点が止まらない展開に。0–15で落とし、悔しさの残るストレート負けとなった。

 気持ちを切り替え、“勝利で締めくくる”意気込みで臨んだ最終戦は「Keep Smile」との対戦。1セット目は序盤、打線の噛み合いに苦しみ、1点を争う緊張感のあるゲーム展開。しかし3回表、2アウトから打線が一気に爆発し、流れを奪うとそのまま12–2で大勝。2セット目は女子学生が躍動。鋭い走塁と堅実な守備で主導権を掌握し、10–0の完封勝利を掴み取った。最終戦は2セットともに勝ち点3を獲得し、全4試合の総計で勝ち点18を刻んだ。

結成2カ月で予選リーグ2位の大健闘!楽しかった!

 今大会を振り返り、JUNKO BLAZE5の主将を務めた帝京大・フリアス來(3年=目白研心)は、充実した2ヶ月を噛みしめるように語った。
「約2ヶ月という期間で2位という好成績を収められたことを誇りに思うと同時に、支えてくださった関係者の方々に感謝したいです」。

 結果だけでなく、取り組みそのものに誇りを見いだす主将の言葉には、チームを束ねてきた責任と温度が宿っていた。また、国士館大学世田谷・小川寧々(1年=花巻東)は全4試合・8セットにフル出場。若い力でコートを駆け抜け、男女が同じ舞台で躍動できるBaseball5の特性を体現する存在となった。今大会は、世代や性別を超えて選手がともに競い合うスポーツの可能性を、改めて示す場となった。

フル出場を果たした国士館大学世田谷・小川寧々さん(1年=花巻東)

 JUNKO BLAZE5は予選を首位で突破することこそ叶わなかったものの、11月30日に行われる試合結果次第では、ワイルドカード枠から全日本大会への扉が開く可能性を残している。関東地区大学代表として臨むもう一つのチーム、JUNKO Bloomの健闘に期待を寄せつつ、両チームで切り拓く全日本への道を最後まで信じたい。

 そして何より、この4試合は「準硬式野球×Baseball5」という新たな歴史の幕開けを象徴するものだった。7月に選手を募り、限られた練習環境のなかで結成されたチームは、大学の垣根を越えて一つにまとまり、互いを称え合いながら躍動した。普段は対戦相手としてしのぎを削る学生たちが肩を組み、他チームの選手とも笑顔でハイタッチを交わす光景は、スポーツが本来持つ純粋な価値をあらためて感じさせるものだった。この先も、準硬式野球とBaseball5が交差し生まれる新たな可能性を追い続けたい。

男女で喜びを分かち合えるのがBaseball5が生んだ野球の新しい価値だ

準硬式の学生が初めて挑んだBaseball5の挑戦は6勝2敗(2位)と大健闘

 

■熱戦の様子は公式YouTubeで

www.youtube.com

 

これからも準硬式からBaseball5の楽しさを伝えていきます(國學院大學3年・加納新大)


(文/関東地区大学準硬式野球連盟学生委員、國學院大学3年・加納新大=佼成学園)