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3年連続出場の北海学園大。1年生3選手が築く新たな歴史

 学生たちが自ら執筆する連載企画「学生が描く、第77回全日本大学選手権大会」。連載第1回目は、北海道地区編。2025年度春季一部リーグを制し、3年連続12回目の全日本大学準硬式野球選手権に出場した北海学園大学です。ベストナインに選出された2名を含む1年生の3選手が、この夏の快進撃を支えました。初戦で京都産業大に1-4で敗れるも、チーム目標である「全国ベスト4」への覚悟が芽生える大会となりました。

 北海道で開催された「文部科学大臣杯第77回 全日本選手権大会」。地元開催で出場した北海学園大で、3年連続出場の原動力となったのが3人の1年生の存在だった。

アイスホッケー部と迷った末に入部

 山岡千晃選手(1年=東海大札幌)は高い身体能力を活かした守備と強打が魅力の選手であり、春季一部リーグでは外野手でベストナインに選出。3番ライトでスタメン出場した京都産業大戦は無安打だったが、守備では右中間の打球に追いつき二塁への進塁を許さないなど奮闘した。山岡選手は「高校野球で野球をやめようかどうか迷っていた中、体験会に参加し『この先輩たちと野球をしてみたい』と思い考えが変わった」と話す。準硬式野球部の体験会では先輩に「アイスホッケー部と準硬式野球部のどちらにするか迷っている」と話をしたところ、「山岡のやりたい部活を選ぶべきであって、両方やりたいなら両方やればいい」と進言されたという。部全体が自分の意見を尊重してくれる雰囲気であることに対して居心地の良さを感じた山岡選手は、アイスホッケー部と準硬式野球部の両方に所属して練習に励んでいる。全国大会に初めて参加し「相手(京産大)の選手は自信をもってプレーしていて、その部分が自分たちには足りなかったが、勝てない相手ではなかった」と振り返っており、全国のレベルを得た充実感を感じている様子であった。「来年は自分がチームを全国ベスト4へ導きたいです」と話し、視線は来年へ向かっていた。

東海大札幌出身の山岡千晃選手。高い守備力と強打が魅力の外野手だ

次なる目標は全国大会ベスト4

 山﨑悠生選手(1年=滝川西)はバントなどの小技を得意とし、守備力(レフト)が売りの選手。ムードメーカーとしてもチームを盛り上げることのできる選手だ。京都産業大戦では6番レフトでスタメン出場し、2回表にチーム初安打となる中前打を放ち、度重なる好守を見せた。入学前、山﨑選手は大学野球をやるかどうか迷っていたが「準硬式野球部なら、勉学を怠ることなく野球を続けられる」と考え、入部を決めたという。「北海道地区よりも高いレベルの全国大会を経験できた。ここで勝ち切ることのできるチームになって、来年同じ舞台に戻ってきたい」と次を見据えていた。「来年は先輩が達成できなかった全国ベスト4を成し遂げ、チームの新たな歴史をつくりたい」とも語っている。

 スタメン9人中3人の1年生起用について、石山蓮主将(3年=北照)は「学年関係なく実力だけを見てメンバーを組んだ」と話す。3選手はそれほど、技術的にも精神的にも上級生を上回る存在だったと言える。

大麻出身の石井誠真選手。高い意識で練習に励む先輩を見て入部した

滝川西出身の山﨑悠生選手は大学で野球を続けるか迷ったが準硬式の道へ

センバツ21世紀枠出場の堺投手ら、成長著しい1年生に注目

 北海学園大学には以上3選手の他にも楽しみな選手がいる。来年のエース候補として注目される堺暖貫選手(1年=別海)だ。別海高校時代には2024年春のセンバツ大会に21世紀枠として出場。エースとして先発を任された。教職を取るため、授業と両立できる準硬式を選んだ。今後の注目が期待される投手だ。他にも途中出場でショートを守った秋元颯希選手(1年=文教大付属)など実力のある1年生を多く擁している。チームは全国大会を経験した選手を中心に高い目標を持って日々練習に取り組んでおり、9月から始まっている秋季大会リーグ戦も注目してほしい。

(取材・文/北海道大3年・鎌田裕誠=佼成学園)