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部員13人の少数精鋭・富山大、“楽しむ姿勢”で勝ちにいく

 令和7年度春季北信越大学準硬式野球大会予選リーグが4月19日(土)に開幕した。予選リーグには17チームが出場し、A・B・C・Dの4リーグに分かれて総当たり戦を実施。各リーグ上位3チーム、計12チームが6月1日(土)~3日(月)に福井県で行われる本戦トーナメントへ進出する。本戦トーナメントの優勝チームは8月に北海道で行われる全日本選手権の出場権が得られる。

 北信越地区大学準硬式野球連盟の広報より、本大会を彩る“注目チーム”をピックアップして紹介。今回はAリーグで注目を集める富山大だ。

 

「楽しく真剣に」──富山大らしさを貫くチーム文化

 Aリーグで注目を集めるのが、富山大だ。構成は3年生6人、2年生7人に加え、マネージャーは3年生1人・2年生1人と、決して人数は多くないが、まとまりのあるチーム構成。少数精鋭のこのチームが、どのような戦い方を見せているのかを追った。

 チームの雰囲気はとにかく明るい。高校野球のような堅苦しさはなく、「楽しむこと」を大切にしながらも、ひとつの目標に向かって真剣に取り組むスタイルが富山大の流儀だ。華々しい経歴はなくとも、情熱とひたむきな姿勢でチームに貢献する選手たちがここにはいる。

 

限られた環境でも、やるべきことをやりきる

 週1〜2回の活動が主で、グラウンドの確保も容易ではない。
そんな環境でも、ノックやバッティング、1対1の実戦形式を取り入れ、効率のよい練習を心がけている。さらにロングティーを中心に、自主的なトレーニングで土台づくりに取り組んでいる。制限のある中で練習の質を高められるのは、「団結力」と「やりきる姿勢」があってこそだ。

 

注目選手は片山力聞内野手

 1番・サードを務める片山力聞(2年=県ヶ丘高)は、出塁率の高いリードオフマンとしてチームに勢いをもたらす存在。広角に打ち分ける打撃センスと、堅実な守備力で攻守の柱を担う。彼が塁に出れば、富山大学の打線は一気に火がつく。

片山力聞(2年=県ヶ丘高)

昨春の悔しさを糧に、まずは一勝を

 昨春はリーグ戦を勝ち上がることができず、悔しい思いを味わった富山大。今年はまず一勝、そしてその先へ。打線に火がつけば一気に流れを変えられる“爆発力”こそが、富山大の持ち味だ。Aリーグで、勢いに乗った富山大打線に注目が集まる。

 

昨チーム自己評価(5段階)

打撃力:★★★★☆
守備力:★★★☆☆
走塁力:★★★★☆
団結力:★★★★★
投手力:★★★☆☆

(文/佐々木由翔 4年=金沢大学)