8月8日、愛知県名古屋市・瀬戸市において「第63回全国七大学総合体育大会」通称「七大戦」の準硬式野球部門が開幕した。
大会初日となる8日は、瀬戸市民公園野球場において一回戦3試合が行われた。そのうち、昨年3位の北海道大学、準優勝の東北大学が戦った試合をそれぞれレポートする。
全員野球を掲げる北海道大学が初戦突破
▽一回戦 第2試合(8日・瀬戸市民公園野球場)
大阪大学 000|100|002 3
北海道大学 000|300|000 3
北海道大学と大阪大学のカードは、終盤にドラマが待っていた。4回表に大阪大学が先制するも、すぐさま北海道大学が伊藤 誓哉(2年=長野)の2点適時打などで3点を奪い、逆転に成功する。その後は膠着した試合展開となるも、大阪大学は土壇場の9回に二死二三塁の大チャンスを迎える。ここで途中出場の山本 陽斗(1年=西宮東)が右中間に2点適時打二塁打を放ち、試合を振り出しに戻す。しかし勝ち越しは叶わず、大会規定に則りジャンケンに勝利した北海道大学が、準決勝進出を決めた。
北海道大学の主将・高野 滉基(3年=蕨)は、「コンセプトとして全員で野球することを掲げていた。今日の試合もベンチ入りメンバー全員が出場し、こういう形ではあるが勝ててよかった。部員は30人を超えるが、ベンチの入れ替わりを含め、最後まで全員野球で勝っていきたい」。北海道大学の次戦は8月9日の18時から、同じく瀬戸市民公園野球場にて行われる。
持ち前の打力を発揮した東北大学が準決勝進出
▽一回戦 第3試合(8日・瀬戸市民公園野球場)
東北大学 102|63 12
京都大学 000|00 0
京都大学と対決した東北大学は、強力な打線が機能して初戦をコールド発進とした。初回に神部 虎太郎(4年=仙台第三)の適時二塁打で先制すると、4回には大野 凜太郎(3年=芝)の適時三塁打など、四球を挟んで6連打。一気に6点を奪い、京都大学を大きく引き離す。その後も攻撃の手を緩めなかった東北大学が5回コールドで準決勝に駒を進めた。京都大学も4回に一死満塁のチャンスをつくるなど食らいついたが、あと一本が出なかった。
東北大学の主将・平澤寛太(3年=市立浦和)は、「先発全員安打など、持ち前の切れ目のない打線が発揮できたことが勝利の要因。次戦は昨年の決勝で敗れた名古屋大学。ここに照準を合わせてやってきた。持ち前の打撃力で主導権を握りたい」。東北大学の次戦は8月10日の16時から、名古屋大学野球場で行われる。相手は昨年の優勝校、名古屋大学。注目チーム同士の対決から、目が離せない。
8月8日の試合結果
九州大学 6-1 東京大学
北海道大学 3-3 大阪大学
(規定により北海道大学が次戦進出)
東北大学 12-0 京都大学
第63回 七大戦 準硬式野球部門 開催概要
正式名称:全国七大学総合体育大会 準硬式野球部門
会 期:2024年8月8日(木)〜11日(日)
会 場:瀬戸市民公園野球場、名古屋大学野球場
参加大学:北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学
前年優勝:名古屋大学