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現役部員が教える!準硬式のリアル vol.2 他地区との交流

大学準硬式野球の実態を現役部員の青山学院大学・山田力也選手(成蹊高校=3年)が実体験をもとに語り尽くすコーナー「準硬式のリアル」。今回は、6月19日に行われた青山学院大学対東北学院大学総合定期戦についてリポートします!

6月19日に青山学院大学対東北学院大学総合定期戦が行われた。
この定期戦は1950年より開催されているキリスト教主義学校・プロテスタント系の姉妹校である青山学院大学と東北学院大学のスポーツにおける対抗戦である。今回ははるばる東京までお越しいただいて定期戦を行った。
試合は7ー5で青山学院大学が敗れた。とにかく投手を筆頭に選手層が厚く清瀬杯が楽しみになる、そんな試合となった。

私は僭越ながら先発投手として登板させていただき、3回1失点というなんとも言えない結果に終わった。

東北学院大学の庄子和志先輩(4年=仙台商業)と佐々木陽矢くん(3年=仙台東)とは全日本学生委員として少し交流があった。とりわけ佐々木くんはこのJUNKO WEBでともに記事を執筆していたため、交流があった。

左から、山田力也、庄子和志、佐々木陽矢

東学戦はコロナ禍で中止が続き個人的には初めての東学戦で、他地区と野球をするのも初めてであった。

もちろん野球は楽しく、東北学院大学は全員しっかりスイングをかけてきて、徹底した野球をしているなという印象をうけた。さすが清瀬杯出場校だ。

残念ながら全日本学生委員で交流のある佐々木くんとは対戦がかなわなかったが、非常に新鮮で楽しい時間を過ごすことができた。

と、ここまでが"野球"のお話。私は"準硬式"野球プレーヤーだ。様々な交流をし、東北地区の実情などを主務の森慎吾(4年=仙台第三)さんと語り合うことができ、記事にすることができないようなお話ばかりで悔しいが大変意義深い交流ができた。また東北地区理事長の伏見善成様とも名刺を交換させていただき、ご挨拶をした。

東北学院大学を一言で表すと、「非常に高い知性による思いやり」があるチームだ。
主務の森は遠征するにあたって、部員のアルバイトの給料日、遠征費は決して安くないのでかなり前もって値段を必ず告知すること、大学に申請して強化指定部として支援金を貰いそれは必ず部員に還元すること。

このような思いを持って地区を回せばどれほど温かく、理解のある素晴らしい地区になるのだろうかと本当に羨ましい限りだ。

思いやりは知性と自己犠牲がないと出来ない。他人の立場になって何が最適かを考えれば何をするかは見えてくる。しかしながらそのような思いやりを持っている、いや持てる人は中々いない。

準硬式野球が発展するヒントは東北地区にあると強く感じた。

清瀬杯でのご活躍を祈らずにはいられない。

 

(文・山田力也:青山学院大学)