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学生が企画運営する「学生のための交流大会」が開幕 関東JUNKOオールスターIN伊豆 レポート①

学生による学生のための大会「体育会ナビ 関東JUNKOオールスターIN伊豆」(24~26日・関東地区大学準硬式野球連盟主催、静岡県伊豆市後援)が開幕。静岡・ホテルワイナリーヒル・富士見ホールに5リーグ6チーム150選手が集い、開会式が行われた。学生が企画運営のすべてを行う連盟初の交流大会を3日間にわたってレポートする。

「この大会は、全国大会出場や活躍している選手関係なく、各リーグで活躍している選手にも活躍の場を与えたい、リーグ間の交流を深めてもらいたい。学生にとって魅力的な大会にすることを目指し私たち学生委員が、発案企画した大会です。互いに学び合い、またとない機会を学生生活の思い出にしてください」。開会式で鈴木陸太関東地区学生委員長(東京大・4年=東海)が出場選手たちにメッセージを送った。

開会式で代表挨拶する鈴木陸太学生委員長(東京大・4年=東海)

今大会は球場探しや、宿泊・バスの手配、試合運営を全て学生が行う初めての交流試合となっている。春季リーグ戦の戦績を参考に、5リーグの中から1チーム25人6チームを編成。2日間で総当たりの予選と決勝戦を行う。真剣勝負と交流が目的の新しい企画だ。

各チームの主将(左から)六大学・古屋一輝(法政大・4年=健大高崎)、東都A・山崎大翔(中央大・3年=花巻東)、東都B・冨丘悠平(東洋大・3年=横浜隼人)、神奈川・大杉怜央(関東学院大・4年=常葉菊川)、北関東・尾形大輝(高崎健康福祉大4年=山形中央)、新関東・茂見勇輝(創価大・3年=関西創価)

夕食後は、体育会ナビ主催の国内大手ドラッグストアチェーン(株)カワチ薬品・人事担当者のキャリアガイダンスが行われ、全選手が企業理念や就活への心得を学んだ。関東地区連盟は準硬式と企業との産学連携も積極的に行っている。

開会式のあと、夜は全選手参加で国内大手ドラッグストアチェーン店(株)カワチ薬品の担当者よりキャリアガイダンスを受講した

リーグを越えた交流戦は25年ほど前に関東5リーグ対抗戦として行われていた。しかし自然消滅という形で休止し、長い年月が経っていた。その企画をもう一度呼び戻そうと学生たちが声を上げ、新しい形の交流試合を考え実行に移した。

大学準硬式は2年間、コロナ禍でも独自大会という形で全国大会を途切れさせず開催してきたが、練習自粛や出場辞退を余儀なくされたチーム、選手が多くいた。「失われた大学生活、大学野球を取り戻す時」を大会中に味わってほしいと、学生委員たちは願っている。

(文・写真/樫本ゆき)

■選手の声
【神奈川選抜】
玉利怜大(横浜国大・4年=鹿児島甲南)
小2から野球を始め、高校野球を終えても野球は続けたいなと考えていた時、野球をしながら、それ以外のこともできる準硬式がいいなと思い入部しました。コロナ禍で野球を思い切りできなかったけれど、ピアノを習得したり簿記の資格を取ったりと、自分なりに満足できています。大学生活で初となる交流試合なので、楽しみながら頑張りたいです。

石田周作(横浜国大・4年=濟々黌)
高校野球引退後、九州大か横国大かで迷って3浪の末に入学。野球が好きなので準硬式野球部に入りました。3年秋の関東王座戦で中央大と延長戦を戦うなど、熱い試合を経験できたことが思い出です。準硬式は野球を好きな人なら誰でも楽しめる野球だと思います。4年生として参加させてもらったので、充実した大会にしたいです。

(左から)玉利怜大(横浜国大・4年=鹿児島甲南)、石田周作(横浜国大・4年=濟々黌)

◆今回参加するチーム
東京六大学選抜
東都選抜A
東都選抜B
神奈川選抜
新関東選抜
北関東選抜

関東5リーグから選抜された150人の選手が開会式で集結した

予選リーグの組み合わせ抽選に沸く選手たち。25日は2会場6試合が行われる

リーグ間を越えた交流を育むため、部屋割りはクジ引きで行われた