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【秋季リーグ戦】仙台大学が全勝優勝 学生主体で掴み取った悲願の栄冠

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9月18日より開幕した秋季リーグ戦。10月17日の一部二部入替戦を持って全日程が終了した。一部リーグは仙台大学が4勝0敗で全勝優勝を飾った。二部リーグは1年ぶりの公式戦出場となった山形大学医学部が4勝0敗で二部リーグ優勝。一部リーグ所属の東北大学医学部に入替戦で勝利し、一部昇格となった。

当初は緊急事態宣言を受けて全試合無観客試合としていたが、宣言解除に伴い10月2日より有観客試合で行った。多くの方にご来場いただき、より一層活気のある秋季リーグ戦となった。

ご来場いただいた皆様、ご声援並びに感染症対策にご協力頂きまして誠にありがとうございます。この場を借りて感謝申し上げます。

↓順位はこちらから↓

(1部リーグ)

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(2部リーグ)

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野球ができる喜びを噛み締めた1ヶ月
1年ぶりの公式戦出場となった山形大学医学部(以下、山大医)。今春は感染症拡大の影響により出場辞退を余儀なくされた。多くの学校が活動を再開できるようになる中、医学部や医科薬科系の学校は活動を再開できずにいた。

「野球どころではない」そのような状況下でも、zoomを使って工夫して練習をしている学校もあった。

感染拡大防止策が徐々に緩和され、山大医は今秋の大会に出場する事ができた。山大医は出場できたものの、東北大学医学部(入替戦のみ出場)、福島県立医科大学、東北医科薬科大学の3校は今秋も出場が叶わなかった。

出場できなかった3校の想いを汲み取りながら、山大医は1年ぶりの公式戦に喜びを噛み締めながらグランドでプレーした。

齋凌矢(4年・仙台第一高出身)、金原広汰(4年・仙台第一高出身)の投手陣を中心に、5試合中4試合をコールド勝ちで収め快進撃を続けた。

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今大会15イニング(入替戦含む)を投げ被安打6防御率0.00の山大医・齋凌矢投手(仙台第一高)

山大医主将の横山健吾(2年・山形東高出身)は、「久しぶりの試合ということもあり、ベンチも試合に出ている人もハツラツとプレーする事ができました。二部リーグ優勝という結果も伴い、とても充実していた秋リーグでした。」

目標としていた一部昇格も果たし、1年間の我慢が実った大会となった。

全員野球で掴み取った悲願の優勝
今春の王座決定戦では準優勝で終わった仙台大学。9月に開催された「清瀬杯第53回全日本大学選抜準硬式野球大会」に出場予定だったが感染状況を鑑み出場を辞退した。「悔しい結果で終わってしまいましたが、秋リーグを全勝優勝するという新しい目標を掲げ、もう一度足元を見つめ直して練習を行ってきました」と仙台大・片岡峻哉主将(3年・聖光学院高出身)。コールド勝ちはなかったものの、投手陣の粘り強さと打撃陣の勝負強さで接戦を制した。今春の王座決定戦で5試合に先発した高橋侑也(3年・水沢高出身)は今秋の先発出場はなし。6人の投手陣の継投で4試合を勝ち抜いた。

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監督不在の仙台大。主将の片岡が試合に出場しながら采配も行った。

秋が深まる東北。受け入れ難い出来事を「自分達が成長する為に必要な出来事」と捉え、前に進んだ選手達。様々な想いを背負いながら秋リーグを戦った。

一冬超えた先に、全ての選手に「自分を表現できる場所」が帰ってくるよう、運営側も前に進み続けなければならない。

(文:東北地区大学準硬式野球連盟 鈴木隼人)

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